図書館本5冊、アルゼンチンの短編集に手間取ってしまい、文芸はあまり読めませんでした。その分漫画をたくさん購入。
文芸
「マン・カインド」藤井太洋
手の内を明かし、正々堂々行う戦争「公正戦」が主流となった2045年。国際独立市テラ・アマソナスの指導者イグナシオが公正戦の最中、投降した敵軍捕虜を虐殺した。現場を目撃したジャーナリストの迫田は即座に配信を試みたものの、AI判定により拒否されてしまう。なぜ真実が報道できないのか、なぜイグナシオは虐殺を行ったのか、理由を探るうち、迫田は重大な秘密にたどりつく。
現代の延長線上にある近未来SF。しょっぱなから当たり前に登場する専門用語にはパルスのファルシのルシがパージでコクーン並みの敷居の高さを感じたが、数ページ後から始まる本編ではそのようなこともなく、すんなり世界に入り込めた。攻殻機動隊の世界観と親和性があるので、本作のキモである「層化視」のイメージを捉えにくい人はアニメを見るといいかも。
斬新な架空のアイディアを生かしたSFもいいが、私はある程度の現実味を感じながら読みたい派。著者がIT畑出身の方ということもあってか作中で使用されている技術は現代でも実現可能と思えるリアリティがあり、この先100年に起こりうる出来事としての説得力があった。タイパだコスパだと効率を追求し続け、加速度を増すAIの進化で社会の最適化が頭打ちしたならば、残るは人間のAI化だけ、確かにそうだ。
新人類を人為的に生み出す行動を英断ととるか、禁忌ととるかで読後感は変わりそう。私はどれだけ社会が洗練されても欲望がある限り、人間の愚かさも変わることはないのだと感じた。自我を持つAIとなったレイチェルが起爆剤となってシンクロニシティが起こる未来を想像し、ゲームの世界が現実になる日もそう遠くないのかもしれないな、と思ったり。
「地雷グリコ」青崎有吾
日本の高校生知能レベル高すぎん?
さすが4大ミステリランキング制覇作品。冒頭からいきなりトップギア、多様なキャラに読みやすさも相まって最終5話まで一気に読了した。
今どきの脱力系女子・真兎が不利な状況を覆し、ゲームの勝ちを疑っていない相手に圧勝する様がとにかく痛快。念押しの確認事項が伏線となり、戦略が明かされるたびドーパミンがドパドパ出ちゃう。イカサマはバレなきゃイカサマじゃあねえんだぜ。
数あるゲーム系作品の中で本作が頭一つ抜けて人気があるのは、やっぱりキャラの魅力。対戦相手の誰もが単体でスピンオフ書いてください、とお願いしたいくらい個性が確立されている。かつての敵が仲間になる展開も昨今の人気パターンだし、漫画化すればいいんじゃない、と思ったらすでにされていた。
とはいえ、実は余裕しゃくしゃくの真兎が最初は好きになれなかった。でも並外れた頭脳ゆえに擬態するしかなかった生きづらさを知り、友達を心から大切にしている姿を見て印象が変わった。天才は少しくらい性格悪いほうが絶対生きやすい。
「砂の王国」荻原浩
坂道を転げ落ちるようにホームレスまで転落してしまった元証券マン・山崎が、ある才能に特化したホームレスたちをプロデュースし、成り上がりを目指していく。
その方法が、新興宗教「大地の会」の設立。ゼロから始めた宗教団体が段階をふんで拡大していく様子が、シミレーションゲームを見ているようで面白かった。進化と革命を繰り返す企業の成長モデルと重なるところもあり、組織としてあるべき姿の示唆を感じる場面もある。宗教うんぬん関係なく、集団で何かを始めようと考えている人は効果的な広報の活用やマネジメントのヒントが得られるかも。
仲間をゲームのコマとしてしか見なかった山崎が迎えた結末には納得。龍斎を理解する努力をしたり、仲村の決死の告白を受け止めたりすればまた違った道も開けただろうに。
上巻の半分を占めているホームレス生活もなかなかに興味深かった。特に、身分証明の重要性。もし持っていないときは宿無しとなる前に何とかしないと再発行ができなくなり、泥沼から抜け出せないような仕組みになっていた。規律正しい社会システムは例外を許さず、システムから外れた人は容赦なく切り捨てられる。そこから抜け出した山崎のタフな精神力には感服するが、やはり人でなしだこいつは。
「ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活」國友公司
地域密着型のルポ。西成に住みこんだ著者が実際に働いた飯場の体験談や西成のハッテン事情、現地で暮らす人々の生態がユニークに紹介されている。
自分では絶対に行こうと思わない、でも興味津々な場所の情報を提供してもらえるのはとてもありがたい。昔のような犯罪地区という印象は薄れ、薬物は横行しているものの近年は行き場のない人たちのセーフティネットのような役割を担う場所になっているようだ。とはいえ治安が悪いことに変わりはなく、著者のような心臓にびっしり毛が生えた人でない限り住んでみようなどとは思わないだろう。
クセの強いおじさんばかりであったが、中でも印象的だったのは自分を大きく見せるため過去を偽り続ける人。それを頭から否定することなく「そういう体で生きている」と認める寛容さは見習いたい。自分を保つために偽らざるを得ない人は西成に限らず、どこにでもいる。
本書を読む前と読んだ後で、「深刻な状況」と書いて「どうしようもない」と読む人たちへの印象が変わった。命ある限り、誰しもが自分なりに生きていくしかないのだ。西成のような懐の深い街が、この先も変わらずあり続けることを願ってしまう。
ちなみに出版後、西成で関わった方々に本書を贈呈したらしい。たびたびある上から目線の物言いは物議をかもさなかったのだろうか。まあ、そんなことを気にするようなら西成にはいないか。
「潜入ルポ 経験学歴不問の職場で働いてみた」野村竜二
タイトル通り、前半は著者が実際に体験した職場の仕事内容やお給料事情が、後半には読者から投稿された職業の紹介が掲載されている。
本書で取り上げられている経験学歴不問の仕事を見ると、とどのつまり男が仕事で稼ぎたいなら人並み以上の体力と辛抱強さが必要であり、それらがないなら経験や学を身につける努力をしろという感じ。(辛抱できないから経験を積めないというジレンマもあるが)
筆者がほぼ初日でリタイアしているため、情報としてはさわり程度。だが思いもよらない仕事が多く取り上げられており、職業選択の視野を広げる手助けとしては十分有用。中には学より何より信用が必要そうな職種もあったので、どんな仕事でも実直に取り組み、自身の社会的信用度を高めていけばチャンスも増えるのかなと。
本書の気になる点は、やり逃げで職場の方に迷惑をかけているところ。おもしろおかしくするためにお忍びで潜入した体をとりつつ、実際は裏モノJAPANから話は通してあったのだと思いたい。
「現代民俗学入門」
多数の研究者の研究をまとめた民俗学の紹介本。古くから続くしきたりや意識せず行っていた日常の茶飯事など、一つの項目につき2ページにわたって説明があり、3/4イラストや写真、1/4に説明が書かれている。詳しく知りたい人は参考文献読んでねということなのだろうが、とっかかりとしての記載しかなく、もうちょっと踏み込んだ内容を期待していた身としては残念。補助情報としてのイラストも付随する文字が小さすぎて辛かった。小中学生向けであれば十分な内容。
「寝煙草の危険」マリアーナ・エンリケス
アルゼンチンのゴシックホラー。呪術、ゾンビ、心霊現象といった不可思議な出来事に日常を侵食された年若い女性の物語が12編収録されていた。文学的な趣が強いものの、どの話にも救いがなく最後はぞっとさせてくれる。
作中のブエノスアイレスではドラッグが当然のように横行し、貧困が蔓延、少女は性に奔放で、すべてが退廃に満ちている。何だ何だこの世紀末はと思ったが、負債国家アルゼンチンの歴史を調べるとあながち大げさでもないようだ。
なかなか世界に入り込めず、読み終わるまでずいぶん日数をついやした。あとがきで指摘されている「著者に刻まれた政治や社会情勢という名の恐怖とオカルト・スプラッターの融合」をふまえるとすんなり腑に落ちるので、これから読む人はこちらを一読してから始めるといいかも。
「邪悪なる大蛇」ピエール・ルメートル
1985年に執筆した処女作を自身最後のミステリとして出版したルメートル。小手先のトリックなどない真っ向勝負の犯罪小説で、トリを飾るにふさわしい物語だった。
大戦時はレジスタンスの一員、その後殺し屋として生きてきたマティルド。年を重ねてもなお若き日と変わらず仕事を請け負い、成功させてきた彼女であったが、63歳となった今、それは静かに精神をむしばみ始めていた。
物語はマティルド、彼女の元上官であり今は仕事のパートナーであるアンリ、刑事のヴァシリエフという3人の視点で進んでいく。
認知症という身近な問題を、よくぞハードに描いてくれたもんだ。症状が進行していくにつれ意識が混濁してい一方、身体に刻まれた殺しの腕前は衰えるどころか全盛期以上に研ぎ澄まされていくマティルド。自分の世界に閉じこもり、自尊心とアンリへの愛だけが思考を占める中、本能のおもむくまま標的を排除していく姿が心底恐ろしい。ルメートルは倒叙ミステリとして書いたのかもしれないが、この狂気、もはやサイコスリラーだよ。
性格付けといい外見設定といい、登場人物たちに後のカミーユに通じるセンスが感じられたのはファンとして嬉しいところ。やっぱりルメートルが作るキャラが好き。一つ、犬がひどい目にあう描写がある点だけ注意。
「身代わりの女」シャロン・ボルトン
2024ヒデミス作品。監督と同じく、数年ぶりに読書で徹夜をしてしまった。
フェリックス、ザヴ(ザヴィエル)、ダニエル、タバサ、アンバー、メーガン(メグ)の6人は、車での度胸試しの最中、事故で母子3人の命を奪ってしまう。メーガンは仲間の罪を一手に引き受け刑務所に入り、20年後出所。だが成功をおさめ順風満帆の人生を歩むかつての友人たちは彼女を受け入れようとはしなかった。
えっ、こわっ。狂気に蝕まれていくメーガンの異常な行動から目を離す暇がまったくないんだが。彼女のみならず保身に走っていた仲間たちも次第に贖罪の心と猜疑心とに揺れ動いていき、誰もが次にどう動くのかまったく予測ができない。そこに翻訳者さんの力も加わり、リーダビリティが凄まじいことになっている。本を閉じるタイミングを逃して逃して、夜明けを見るにいたってしまったのもむべなるかな。
まさに「嘘は身を滅ぼす」物語であった。道を正すチャンスは何度もあったのに、選択を誤り続けた結果の悲劇という気がしてならない。恵まれていればいるほど、失うものが大きいほど人は残酷になれる。もし彼らの出自が平民であったなら、メグがザヴではなくフェリックスを選んでいたなら、この悲劇は起きなかったのだろうか。フェリックス推しの私としては、彼を選んだ世界線のアナザーストーリーが見てみたい。
翻訳本のおすすめとしてラインナップ確定の、時間を忘れて夢中になれるサスペンスだった。あちこちで言われている終盤の取って付けた感が残念という意見には大いに賛同するが、この物語の核は人間ドラマにあると思うので、あまり気にしていない。哀愁のある終わり方も嫌いじゃない。
マンガ
続巻購入
特に、黄泉ツガと片白は謎の一辺が明かされる重要な巻でした。
・黄泉のツガイ 9巻
デラさんの父君・田寺ロウエイが登場。顔はまだ見えていないがめたくそ強い、雰囲気イケオジ。一方、影森を裏切り手負いとなったアキオは逃亡先で体調を回復。お母さんの導きで新たなツガイが生まれる瞬間に立ち会います。9巻にして、かねてより違和感のあったツガイに統一感のない理由が何となく納得できました。いずれにしろ人由来であることに違いはないのですが、左右さまやオシラサマのように信仰心から生まれたものもいれば、手長足長のように畏怖の念から生まれたもの、死者の残留思念の澱から生まれたものもいるということで、出自がいろいろだったというわけですね。
・龍とカメレオン 6巻
富嶽との連載アンケート対決決着。今巻も作画の熱量が常軌を逸しておりました。ただ、富嶽が出す瘴気のせいか画面が暗く、せっかくの書き込みが見えづらい。まあ終盤にはすっきりした顔をしていたので、次からは闇の力も抑えられるでしょう。見どころは極上のネームを求め、生みの苦しみに耐える花神の心理描写。作中でしのぎを削る漫画家たち同様、漫画的表現の限界に挑まんとする著者さんの執念は鳥肌ものです。
・片白の医端者 2巻
新キャラが2名追加。死体袋や片白先生の正体も判明しました。無邪気な妖精さんたちの邪悪な行動理論でトラブルが起こる予感。
・ここは今から倫理です 6~9巻
巻を重ねるごとに妖艶さとおちゃめさが増している高柳先生。8巻から別の学校に移動となり、物語の方向性が少し変わりました。仲良しグループがクラスメイトに迷惑を掛けていることへの後ろめたさだったり、ネット上の政治に無関心な人たちにいら立ったり、悩みとまでは言えないけれど小さな小さな気になることがテーマとなっています。高柳先生の言葉から気づきを得て彼らの心境が変化していくのは以前と同じですが、より結論のない話となっているためもやっとする人はいるかもしれません。
今月の別フレ掲載「僕の夢中の行く先は」
もーこれよこれこれ、こういう青春BLが読みたかった。
中学からの同級生である伏見と桃山。伏見に唇フェチであることを指摘されてから、桃山は唇が良ければ誰でもいいのかと悩み始める。そんな桃山に「キスできれば誰でもいいのか実験してみる?」と持ち掛ける伏見。さすがに友達とはない、と否定する桃山だったが、伏見を意識し始めて、というお話。
少女漫画畑の作家さんはモノローグの使い方がやっぱりうまい。短い中にも心奪われるキメ台詞がばっちりあって、伏見と桃山のその先が見たくて見たくてたまらなくなりました。細かいことはわかりませんが、うずくような萌えで胸中が満たされるのは恋愛漫画のメソッドがふんだんに盛り込まれているからなのでしょう。
講談社は「たまらないのは恋なのか」とか「ノイジールームメイト」とか結構頑張っていますよね。時代も変わりましたから、少女誌にBL掲載アリだと思います。
今月はBLたくさん買いました
・眩暈はまどいのつがい(ディアプラス・コミックス)
早寝電灯先生のオメガバには森林浴と同等のヒーリング効果があります
α×Ωの王道オメガバ。偶然出会った二人が性に翻弄されながらも、ゆっくり距離を縮めていく様子が丁寧に描かれています。特筆すべきは、犯罪者になりうる危うさに気付きながらも執着することを止められないαも常に、自己コントロール不能の恐怖に苛まれているということ。しゃぶり尽くされたジャンルでありながら、αのケアって見過ごされてきたように思います。波止くん(Ω)が彼への強い思いに引きずられてしまう和巳さん(α)に寄り添うシーンには、不遇なバース世界を生きる彼らを救済したいという早寝先生の深い慈しみが感じられました。
好きで好きで本能がつないだ手を離させてくれないといったオメガバならではのお楽しみもありつつ、バース性の解釈が素敵すぎる作品です。ぜひ多くの方に読んでもらいたいです。
・風の色まで覚えてる (gateauコミックス)
描かない勇気と見せない美学
高校に入学し、美男子・道音に一目ぼれした森くん。好かれる側である道音くんの心理描写が薄すぎて突如の両片想い発覚に唐突感は否めなかったものの、エモさで最後まで読ませてくれました。BLに何を求めるかにもよるかもしれませんが、私としては微スケベより付き合うまでの心の揺れ動きをじっくり見たかったかナー。想像の余地を残してくれたほうが、作画が持つ抒情性に深く浸れたように思います。
・はじめまして、オレの親友 (gateauコミックス)
いちゃいちゃすんなし(喜)
ebookのBL男爵の新生活応援フェア対象。記憶喪失×ほだされ。見てくださいよ表紙を、独占欲を隠そうともしないバックハグに威嚇の半目。これだけで白飯三杯いけるわけですが、基本的にストーカー規制法に引っ掛かってもおかしくないイカれた攻めが好きということもあり、とてもとてもよかったです。二人の過去にけっこうな尺がとられており、凛(攻)が翔太郎(受)への執着をこじらせていく過程が丁寧に描かれていました。大学レベルの勉強は覚えているのに性格だけ幼児退行しているのはおかしな気がしなくもないですが、たぶん気のせい。
・姉と俺と先輩と(HertZ&CRAFT)
ebookのBL男爵の新生活応援フェア対象。主人公が好きになれなくて上巻で止めています。むしろ姉の百合物語のほうが見たい。合う、合わないはあるという月並みな言葉で諦めたくないので、とりあえず数か月発酵させて改めてチャレンジしてみます。
・兄弟失格それ上等(HertZ&CRAFT)
amazonの電子は販売休止中。他書店にはあります。
弟×兄の義兄弟もの。しっかりものの弟がだらしない兄の世話をやくパターンもいいけど、今作のような生活力のない弟の面倒を兄が仕方なく見ているうちに情が移っていくパターンも大好きです。ノンケ受、10年愛、執着、濡れ場しっかりで満足ポイントの高い作品でした。
・お前に抱かれるなんて聞いてない!~ハマった男はAV男優(caramel)
受けも歩けば濡れ場に当たる
え~すごく好き! 夏原先生の作画がド好みということもありますが、好きすぎて3巻まで一気に買ってしまいました。こちらもよく見かけるプロ×素人のパターン。あなニーにハマってしまった名取がお尻開発してくれる女の子を紹介してほしいとAV男優である瀬尾にお願いすると、なぜか瀬尾本人に開発されることになってしまうという流れ。表紙とタイトルでアピールしているとおりほぼセッしておりますが、サブリミナルでピュアが挿入されているため気を抜くと尊死します。身体を重ねるうち引かれ合っていく二人。言葉少なな瀬尾の表情から名取を想う気持ちが伝わってきて、天を仰がずにはいられませんでした。BLの神様アリガトウ。
・恋人契約中につき (HertZ&CRAFT)
世のなか規制規制で、この先ちくびが発光し始めたらどうしようかと気が気じゃないんです。
編集さんのご厚意で修正が甘々、ほぼ見えます。すべてのBLはこうあるべきなのに何で発光させるんでしょうね。光らせたってありがたみが増えるわけでもあるまいし。正直、ち〇こも対価に含まれているのに見せないのは不当だと思うんですよ。それはさておき、物語は大学時代からの同期が偽装カップルから本気になっちゃうアレです。読書感としては佳作。森山(攻)から恋人行為を迫られる谷中(受)が本当にお人よしで嫌味がなく、安心して見守ることができました。大人同士の落ち着いた恋愛から栄養を摂取している人は絶対買い。
・息できないのは君のせい SUPER PINK(R18) (ビボピーコミックス)
1巻しか読んでいないのに買ってしまった。たぶん心霊現象だと思うのですが、「PINK(R18)」の文字を見たらマウスが勝手に「購入する」に引き寄せられていたのです。いいムードの場面からあっという間に事後のシーンに飛んでいるのは人類初のタイプスリップ成功なのかもしれないが今このタイミングは違うだろと絶望していた皆さま、お喜びください。想像以上にどエロくてけしからん内容でした。いやキミたちマジでこんなにスケベなことしてたん? けしからん。
・君には届かない。 9巻
ヤマトを狙う女子が登場して、カケルに強い言葉をかけるシーンがいたたまれず見ていられませんでした。ちょっと8巻に戻って幸せチャージしてきます・・・。
・魔王イブロギアに身を捧げよ 7巻
おっぱい派かおしり派か、男体は女体より選択の切実みが強い。
今巻もイブは可愛くて、ゴズさんはセクシーでした。このバカップルは安定してイチャイチャしていますね。7巻では前巻の終盤で出てきた海の怪物退治と並行して、聖女が男だった理由の探索が行われました。イブに怪しい兆候があらわれ、勇者のフラッシュバックと共にこの世界の核心が見えたような、見えないような。
・ゾンビ・ハイド・セックス 6巻
スーパーゾンビウィルスに感染した晴臣を弾除けにして、いよいよリーヴ製薬へ突入。同じゾンビウイルスでも強い弱いがあるって、何かの映画で見た覚えがあるんだけど思い出せなくてモヤモヤする。次の発売は2026年夏予定、続刊が出るたび前巻を復習しないと覚えていられません。