それはさておき

脱力して生きていきたい

子宮筋腫 手術体験記2~経過の話

前回の記録
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リュープリン注射の影響(2020年10月7日の記録)

最初の記事からずいぶんと日があいてしまったが、月1回の注射は9月現在4回目が終了したところである。初回は痛みを感じなかった注射も、打ち手と打つ場所によって痛みに差が出てくることが分かった。内側寄りの外側はけっこう痛い。
 
心配していた更年期と思われる症状をあげてみたが、すべてがそうなのかはよくわからない。自身の変化に鈍感なところも、こういうときにはありがたい特性といえるのか。
◇乾燥する
暑くてエアコンが切れない状況も重なり、すごく皮膚が乾燥している。皮膚どころか、どこもかしこも乾燥してカッピカピ。
 
◇急に熱くなって汗をかく
よく聞くホットフラッシュというもの。しかし、十年掃除していない職場エアコンの調子が悪いだけかもしれないから更年期が原因なのかは不明。他の人がカーディガンをはおる中、一人だけ顔を赤らめて息を荒げているのは恥ずかしいが、だからといってワキがびしょ濡れになるほど汗をかくわけでもないので、そこまで大変には感じていない。
 
◇太る
生活を変えていないのに体重がどんどん増えていく。
 
◇めまいとかの細々した不調
ここのところ貧血気味でめまいはしょっちゅうだったし、疲れやすいのは元からと考えると更年期にあてはめていいのか不明。
 
◇その他の症状
片足だけ急にむくみがひどくなった。むくみすぎたせいでシビレも起こり、怖くなったから医者に行った。特に足の甲がひどくて、見るからにブヨブヨしている。症状だけだとエコノミー症候群に似ていると言われ血液検査をしてもらったが、問題点はなかった。リュープリン注射の副作用でも思い当たることがないということで、利尿剤を処方されておわった。2週間くらいしてから徐々に元に戻っていったが、予期せぬ症状があらわれるのが更年期なのかもしれない。
 <余談>
婦人科の看護師にむくみは何科で見てもらえばいいか尋ねたら整形外科と言われた。両足ならそれもありだろうが、私は片足だけなのだ。正解は循環器内科である。ここで専門家なのに知らないの? となってはいけない。むくみで行った循環器内科の先生は婦人科のリュープリンについて本を見て調べていたし、飼育していたカメが不調な際に尋ねた獣医さんも上半身ほどの大きさがある鈍器レベルの専門書を広げていた。医療機関の人間すべてがブラックジャックではないのである。
 
◇情緒が不安定になる
情緒についてはコロナで生活リズムが変わったせいもあり、やたらネガティブな思考に捕らわれたときがあった。こういうのも更年期の影響を受けているせいかもしれない。

 <余談>
自分で言うのもなんだが、こういうときの考え方の切り替えはうまいほうだと思う。「このまま悪い状態が続くのかな」とか「いいことないな」とか、思考が内に内に向かっているとき「ああ、いけない方向に進んでいるな」と自ら気づくのが早い。自己防衛本能が強いのだと思う。それに気づくと、自分が思いつめてしまう要因と理由を外側に探しはじめる。この時点で、だいぶ楽になる。自分がこういうふうに思ってしまう原因に納得できれば、あとは布団に入ってエネチャージするだけ。自分が納得できていれば理由なんてこじつけでもかまわないのだ。だって、ダメージを受けている自分を守ることが第一なのだから。
 

6回のリュープリン治療終了(2021年03月03日の記録)

6月から始めた治療は12月で最初の期間が終了、生理は2か月半で再開した。注射が打てるのは最高6回で、その後は半年ほどインターバルをおかなければならないらしい。注射を止めたら髪のツヤが若干戻ってきた気がする。再び始まった生理はキレが悪い。少ない量がダラダラと続いて、いつまでも終わらない。
 

切ることになるようだ

終了から3か月後の検診で大きさを採寸。医者しか判別できないエコー画像を示され、医者しか理解できない数値を説明され、「ちっとも小さくなっていないじゃないの」と怒られる。我の強い筋腫で申し訳ない。
 
結局、注射で何とかなるサイズではないからいつかは切らないとダメだと言われる。手術に際しては事前準備として2回ほどホルモン注射を打つ必要があるとのことだった。今はまだ休止期間中のため、夏くらいを目途に話をすすめる。これから再度MRIをとって、注射をして、入院、手術。頭をよぎるのは「金が掛かる」ということばかり。放置していた自分の責任とはいえ、ため息しか出ない。
 

4日分くらい出す

検診に行った日は生理中だったのだが、股をのぞき込んでいる医者に少しの量が2週間以上続いていることを告げたら、何の宣告もなしにそれは始まった。「どれ」といったのち、医者が腹の中で何かをし始めたのである。痛い? いや痛くない、やっぱり痛い。気のせいではないじくじくとした鈍痛が下腹部を侵略していく。先生あんたはいったい何をしているんだ。地味な痛みも積み重なれば激痛である。早く終われ、終われ、ひっくり返ったカエルフォームでひたすらに耐える。言葉にならない痛みにしばらく無言を貫いていたが、これ以上されたら、もう、もう・・・
 
「先生、ウンコが出そうです」
 
バスケがしたいです、みたいなノリで言っているが大真面目である。ウンコが出そう、と思ってトイレに行ったら陣痛だったという話もあるくらい、子宮と大腸は気のおけない間柄なのだ。「あっ、もう終わったからここでしないでね」、あわてて医者が治療を終えた。
 
作業を終えながら医者が一言「4日分くらい出しておいたからサ」。え、ジジイ今なんて? よくがんばったね、と看護師さんも褒めてもくれた。どうやら子宮内膜を削って強制的にかきだしていたようである。我慢強さに定評のある私とはいえ、何の予告もない荒行に静かな怒りがこみあげた。
 
その日は抗生物質と出血を止める効果のあるトランサミン、漢方(桂枝茯苓丸)をもらって終了。また漢方治療と経過観察となった。腹の中をかき回された痛みは、吐き気と違和感を伴ってしばらく残った。体内の手の届かない部分に残る感覚はなかなか消えてくれなかった。
 
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